うつ・内向型HSPの生き方

なめられやすい・真面目すぎる・内向型・うつ・生きづらさを楽にするための研究。

新入りが舐められないようにするには〜刑務所編2

こんにちは!

「舐められやすい人の研究所」研究員、tomoです。

 

前回、一般人が囚人として潜入する海外リアリティショーの中で、

舐められやすい虐められっ子ジェフの解説をしました↓

colorinstitute.hatenablog.jp

 

 今回は、その虐められるジェフの問題点・改善点をみていきます。

 

 <前回おさらい>

一般市民からボランティアとして希望者を募り、

囚人だけでなく看守にまで及ぶ薬物や不正行為を調査する為、

60日限定で一般市民が囚人として潜入するという設定です。

 

潜入捜査というより、参加者が弱肉強食の監房の中でどうなるか、という

参加者の変化がメインのドラマです。

 

この番組はリアリティショーとなっているので演出もあるでしょうが、

日本の番組と違ってある程度顔出しでドラマ仕立てで分かりやすいです。

 

閉鎖された刑務所という空間で、「舐められたら終わり」という世界観が分かりやすく表現されてます。

ここからはネタバレになるので見たい方はネット番組などでどうぞ。

また、今回は男性は女性より表現がストレートで、上下関係も分かりやすいといえるでしょう。

 

舐められないようにするには 刑務所 ドラマ 

 

・ジェフは何故虐められたか

前提として、どんな理由があろうと虐める奴が悪いです。

ただ、舐められやすい観点からみたジェフ側にみる問題は、

映像見る限りでは、3つ。

 

・自分が舐められてる事と舐められやすい行動をとってる自覚がない。

媚びた事、または媚びた相手を間違えたこと。

・そして一番の問題は、「自分に自信がないことがバレてること」です。

 

不意打ちでボスに買い物させられた時、誰しも拒否できるとは限りません。

でも後にジェフはこの事を

「仕方ないよ。僕が誰かに怪我させる危険を避けたかったんだ。違法行為は駄目だろ。」と

自分が暴力したくなかった、という言い訳をします。

 

しかし担当看守からは「監視してるから正当防衛なら大丈夫なんだよ。」と諭されるジェフ。

 

これは自分が強者に屈したという屈辱から逃れる防衛本能から出た言動かもしれません。

とすると、ジェフはまだ過去の「いじめられっ子」の自分から逃れようとして、

その「脱・いじめられっ子像」にしがみついてる状態といえます。

過去の虐められた頃の自分を認めたくない、過去の自分を許せてない。

結果的に自分の過去に執着してしまって、虐められてた頃と同じ行動パターンを変えられていない部分があるのでしょう。

 

看守や参加者からは「精神的な弱さを克服しないと看守にはなれないよ」「君に命は預けられない」とキツいアドバイスをされるジェフ。

ここで注意していただきたいのは、

虐められる=弱さ、 ではない!

ということです。

 

確かにジェフは立場的に「弱者」の態度と行動をとってしまった為に、

暴行を受ける対象と見なされてしまいました。

 

ただ、人間的にダメとか、弱い、とかではなく、

その集団のルールでは「弱者と見なされる」ということです。

それが瞬時にはジェフには分からず、良かれと思ってした行為が、

結果的に自分を弱い立場へ導かれてしまったのです。

 

ただ、虐められるからといって虐められる側に責任がある訳でもないし、

いじめられっ子がダメ人間でもない。

そこで自信を失ってしまうのが一番の問題なんです。

 

だから、注意してください。

舐められる人は、人間的に弱い、ということではないということを。

 

ある参加者からのアドバイスがその中では一番的確だったでしょう。

「君は無理してまで他人に親切にし過ぎたんだ。」と。

 

自分に余裕がない為に、人に守ってもらおうとやたらプレゼントしたり、

愛想を振りまいたりするのは、人間関係を構築する為に逆効果だ、

ということです。

 

しかし、安易な手段として案外人はこういった手段に出ています。

人に好かれたい為に、その場で立場が強い人間に奢ったり言いなりになったり。

態度でいうと、媚びた愛想笑いや、相手の尻拭いを自らかって出る、

といった行為です。

 

一瞬その場は安心できるかもしれませんが、

長い目でみるとそれは自殺行為です。

「あ、こいつこの程度で奢るんだな」「俺より強かねーな」と見下され、

馬鹿にされるか、利用されるでしょう。

 

そして参加者が言ったように「最初が肝心」です。

そして拒否する時や怒りを表現する時は、「その場で直ぐに」すること。

これは子供と同じですね。後から「あの時は〜」と怒っても効果がない。

その場で叱らないと、叱られる行為と結びつける事は出来ないのです。

 

就職や入学、家族の環境が変わった時などは、

周囲はあなたがどういった人間か見極めようとします。

刑務所では「舐められたら終わり」の世界なので「威圧」を多用しますが、

日常では「いい人のフリ」が多いでしょう。

それで情報を引き出してあなたを調査するのです。

 

そこでジェフのように「高い所で寝れないんだ」と言って奢る行為は、

弱みを見せることになります。

ジェフは周囲を信用し過ぎたのでしょう。やってる事は何ら悪い事はしてないので、

いい人なのです。

しかし、周囲は「いい人」は「利用できる人」「自分より格が下」と見なします。

 

まず「尊敬」があってからの「いい人」であれば、そのまま「いい人」「信用できる人」となります。

 

ジェフの自信がない為に漏れ出てしまってるオドオドした雰囲気、

話す時の優しげな仕草、無防備な歩き方など全て総合して、

周囲の囚人達は彼を「格下」と判断してしまったのです。

 

 

・ジェフが舐められない為にできることは。

 基本的な考え方は前述の「舐められた原因」の逆です。まずは3点。

自分に自信を持つ。他人からそう見えればOK。

・周囲の人間を観察し、自分の立ち位置を立て直す余裕をもつ

・自分の周りに壁を作り、隙を見せない

 

基本的にこれが出来ていれば、ある程度は対処出来たでしょう。

 

具体的には次回につづきます。 

 

 

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