うつ・内向型HSPの生き方

なめられやすい・真面目すぎる・内向型・うつ・生きづらさを楽にするための研究。

舐められないようしたことが逆効果な例ー刑務所潜入編

おはようございます!

「舐められやすい人の研究所」研究員、tomoです。

 

アメリカの「60デイズ・イン〜刑務所潜入60日〜」 

というドキュメンタリー番組があります。

 

その中では設定目的の潜入捜査というよりも、

参加者と囚人との人間関係が分かりやすく構成されてる部分があります。

 

そこでは日常でもよくある舐められやすい人の特徴や、

その逆の人がみれるので、tomo流の解説をしてみます。

 

 

<番組設定>

一般市民からボランティアとして希望者を募り、

囚人だけでなく看守にまで及ぶ薬物や不正行為を調査する為、

60日限定で一般市民が囚人として潜入するという設定です。

しかし内容の大半は参加者が囚人と接してどうなるか、

という参加者の変化がメインとなっています。

 

この番組はリアリティショーとなっているので演出もあるでしょうが、

日本の番組と違ってある程度顔出しでドラマ仕立てで分かりやすいです。

ここからはネタバレになるので見たい方はネット番組などでどうぞ。

 

 

舐められやすい 刑務所

 ・なめられやすいジェフの場合

ジェフは警備員。将来看守希望。 元いじめられっ子。

体格は大柄なので、鍛えてはいませんが態度次第では舐められなかったかもしれません。

しかし彼は自分が「太ってる」と自信がないタイプ。裏を返せば優しい人柄でしょう。

 

そういうタイプは体育会系の刑務所内の業務には向いてないのですが、

何故か彼は看守になりたい。周囲はその理由は理解できない様子。

 

監房に馴染む為に自分なりに努力して頑張りますが、やる事が空回りします。

トイレを使わせてもらえなかったり仲間外れにされるジェフ。

困り果てて友達作りに必死になり、話しかけてくれる囚人に昼食を丸々プレゼントしたり、頑張ります。

しかし昼食を貰った囚人でさえ、陰では「あいつは格下。レベルが違う。俺がレベルを下げて合わせて喋ってやってるんだ。」と見下しています。

 

結果的に監房に馴染めなかった彼は、

同房の妄想癖の囚人にあらぬ言いがかりで暴力を振られ、軽傷で済んだものの恐怖を感じ、

希望して棄権します。

 

・ジェフがカモにされたきっかけの行為とは

ジェフがカモにされた原因の行為の根本は、たった一つです。

でも彼自身はそれは自分を守る為にした行為でした。

それが逆効果だったのです。

 

まず最初に、

彼は初日から周囲の敵意に圧倒されます。

事前に「取引するな」とレクチャーを受けていましたが、

2段ベッドの下の寝床と交換してもらう為に、

下に寝てる囚人に10ドル支払うことで取引します。

 

番組後半では他の参加者と同席して振り返り、

「10ドルは高すぎる」「カモにされると思わなかった?」

と散々言われるジェフ。

「高所恐怖症なんだ。相場なんて分からないよ。」と切り返すも説得力がない。

 

その後監房内で、ジェフが取引した相手の為に10ドル分の買い物をタッチパネルで購入中、

監房のボスが後ろから

「やり方教えてやろうか」「これも買ってくれ」

とジェフに無断でタッチパネルを操作して自分の好きなお菓子をボスに買わされます。

ジェフはムカつきますが、勝手に操作されてしまったし、相手はボスだし・・

と我慢してそのままに。

 

ここがまた後々映像を見た他の参加者からブーイング。

「俺ならその手を払いのける。始めが肝心だ。そうしないと舐められる。」

「自分の身は自分で守らないと。僕なら嫌だ、買わない、とはっきり言うよ。」

と19歳の男の子にも言われてしまうジェフ。

 

その後も監房に馴染む為に頑張ろうとするジェフは、

話しかけてくれる囚人を「優しくていい友人」と信じ、

「昼食あげるよ」と自分のご飯一食を丸々プレゼントする。

これは過大な自己犠牲がエスカレートしています。

 

一方でジェフが信じる「いい友人」の囚人は、人を利用することしか考えてない。

結果的にジェフが暴行されたのも、その囚人が人を利用してことが間接的に関わっていた。

暴行した囚人は幻聴があり、実際にジェフに殴りかかる前に、

「犯罪者としてジェフをテレビで見た!やってやらないと!」と周囲に漏らして暴行する前兆はあったが、

それを周囲は聞いても止めようとする者はいない。

 

要するに、ジェフは自分を守る為につくったはずの「囚人友達」に

それを強固にする為に「自分で勝手に」食事をプレゼントしたものの、

全て逆効果となってしまったのです。

 

また、直接暴行された囚人にも「うるさくて寝れない」と言われたから

「耳栓を譲ろうとした」というジェフ。

またまたそれを聞いた参加者は反論。

「譲るんじゃなくて反論しなきゃ。」と。

 

ジェフは何も悪い事はしていない。でも、頼る相手と手段のミスや、

元々の心構えがその状況に噛み合ってなかったという点は否めない。

 

そもそも殴られる危険性を回避したければ、その番組に応募しなければよかったのだが、

看守になりたいジェフは果敢に挑戦し、その努力は結果、

虐められる側の心理を報告するという義務は果たせた。

元々の設定の「刑務所の不正を改善するための潜入捜査」としては、

途中棄権となっても、それでOKだろう。

 

しかし番組として面白かった「虐められっ子ジェフ」の様子をクローズアップした構成のため、

本来の潜入捜査の目的よりも、

「参加者VS囚人の人間関係」が中心の映像でジェフにとっては酷な流れ。

 

映像の範囲では、

ジェフは棄権しても「仕方ない。立派にやり遂げたんだ」と強引に正当化したり、

囚人に舐められた事とその原因の話が噛み合ってなかったり、

看守になりたいという説明に説得力がなかったりする為に、

ツッコミとしてそういう構成にされたのだろう。

いやいや・・お前が看守になれるわけねーじゃん。

という視聴者のツッコミを誘っているのだ。番組的には。

 

棄権し、参加者たちにキツい事を言われても尚、ジェフは就活を続け、

その希望のために体を鍛えるためにジムに通う様子が映っている。

 

ナメられやすい行為

おさらいです。

基本的には、彼がすぐにナメられてしまったのは、

良かれと思ってやった

過大な自己犠牲、です。

 

それを、最初の段階から、何度も複数行った。

これで相手は

・怖くない

・寧ろ利用できる

・怒らない

・格下の人間だ

と認定してしまうのです。

 

・刑務所内の設定だからこその特徴

まず閉鎖的。男性監房なので、表現はストレートです。上下関係や力関係も分かりやすいでしょう。

看守と囚人がいる刑務所では威圧が大事。囚人に舐められないように看守は威圧するし、

長期刑務の囚人やギャングはボスとなる。その監房内での派閥の人間関係でどう生き抜くかというサバイバル。

 

しかし、こういった状況は家庭や職場、学校などでも見られる状況です。

他の職場や家庭ではありえない、といった状況が、

いくつかの条件を満たした閉鎖的な空間では非常識がまかり通るということもよくあります。

 

舐められやすい人は、こういった「食うか食われるか」の状況に、

よく遭遇してしまうといえます。

 

次回、続いてジェフが何故虐められた原因と対策をみていきます。 ↓

colorinstitute.hatenablog.jp

 

 

 

 

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